霊園とお寺の違い

お墓を建てる際に霊園と寺院墓地の二種類をよく目にします。霊園とお寺ではいくつか違いがあります。

最も大きな違いは霊園の場合、宗教や宗派を問わず誰でも入ることができるのに対し、寺院墓地には基本的にお寺と同じ宗教、宗派の人が入ります。

お寺の場合は宗教や宗派によって考え方や法要の手順が違います。

しかし時代の流れと共に現在は生前の宗教や宗派を問わないところも増えてきました。生前の宗教や宗派は問われませんが、お寺に埋葬後はそのお寺の考え方に沿って法要が行われることになります。

また運営の仕組みも異なります。霊園は管理会社が管理し、定期的に霊園の清掃や整備を行います。

お寺の場合はそこにいるお坊さんが管理する形になります。利用する人は檀家と呼ばれ、お坊さんとの信頼関係も厚く密接に繋がっています。

霊園のメリットはサービスに特化し、様々なタイプから選べる点です。ガーデニングに力を入れていたり、自然の中に埋葬したり埋葬方法も様々です。

寺院墓地のメリットはお坊さんが常にいることです。法要のことを相談したり、個人的な悩みを相談できたりするので安心感があります。

お坊さんによる法話や講習会なども開かれるのでいろいろな体験ができるでしょう。

霊園のデメリットは法要や個人的な悩みについて相談しにくい点です。

常駐しているお坊さんはいないので問題が発生したときに個人で解決しなければならない不安があります。

寺院墓地のデメリットは檀家になる必要がある点です。

檀家とはお寺を支える人たちのことです。

檀家になると行事に参加したり、寺院墓地の修繕費用や運営に対してお布施というお金を包む必要があります。それが原因でトラブルに発展するケースもあります。

霊園は宗教や宗派に関するルールがなく、多くの人に向けて開かれた場所になっています。特に集会や行事なども無く、環境が整った場所に埋葬できるので、宗教や宗派にこだわりの無い方やに個人的なお付き合いが苦手な方、広い場所に埋葬したい方におすすめです。

お寺は檀家として密接に関わるので安心感が強いです。現在は檀家のルールも変化してきており、個人に負担がかからないよう配慮されています。